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「メンタルヘルス不調による休職者の復職率は、57.7%」
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     独立行政法人労働政策研究・研修機構が平成26年6月に発表した調査結果によると、過去3年間のメンタルヘルス不調による病気休職制度利用者の退職率は42.3%となっている。従って、メンタルヘルス不調で休職した人の復職率は57.7%ということになります。 
     
     メンタルヘルス不調になって休職し、主治医の復職可能の診断をもらって、復職手続きを開始したはずなのに、4割もの人は復職できていないのです。復職がうまくいかない理由として、復職のタイミングが早すぎたこと、復職支援プランが不十分だったこと、職場内の連携が不足していたことなどが考えられます。
     
     私は企業の人事担当、およびカウンセラーとして、多くの復職に関わってきました。これまで復職を実現した方々には、同じような傾向があったように感じます。それは、本人が、あまり焦っていないことと、復職後の仕事や生活について、はっきりしたイメージを持っていたことです。このような本人の思考パターンも影響していると思います。
     
     私たち人類は、長い進化の過程で、ネガティビティ・バイアスを進化させてきたと言われています。「ネガティビティ・バイアス」とは、ネガティブな情報をポジティブな情報よりも優先して処理してしまうことです。つまり、私たちの脳は、ネガティブなことに目がいくようにできているのです。ネガティブなことに敏感に反応する習慣が、脳内に構築されているのです。この習慣が、復職の際に、不安や迷いを大きくすることにつながっていると思います。しかも、この習慣を持っていることに、自分では気づきにくいのです。
     
     スムースな復職を実現するためには、復職後の仕事や生活のイメージを明確にするようにサポートすることと、ネガティブな思考に陥らないように、ポジティブな思考を習慣化できるようにサボートすることが大切だと考えます。私は、復職を目指す人々に、適切な専門的サポートを行い、「メンタルヘルスからの復職率、90%」を実現していきたいと考えています。
     
     
    ※ある企業では、生活記録票を用いた復職判定、6か月の復職プラン、産業医面談を毎月続けるなどの工夫を取り入れて、不調者の出社を9割に改善したと報告されています。
    | alpha-learnin | 23:23 | comments(0) | - |